9月15日午後から長く続いた好天は下り坂に変わる。
2024年の稲刈りは9月8日から始め12日で終了、その間、おかげさまで素晴らしい好天に恵まれ、トラブル無しで終えることができました。天に感謝です。
しかし、秋雨前線の南下で15日午後より雨が降りだし、以後、予報は雨マークに変わり明らかに天候は悪化しました。まだ、刈取りの終わっていない農家がたくさんある。心配だな。
秋雨前線と台風の影響で大雨特別警報がでた。
9月15日時点では稲刈りが終わっていない農家の田圃が1/3程度ありました。実りが良かったこともあり稲穂が傾いている田圃が多く、秋雨前線が停滞して長引くと稲が倒伏して大変だと思いました。そして、嫌な予感どおり推移しシルバーウェーク後半、特に20日〜21日にかけて災害級の大雨になった。
転んだ稲に激しい雨が降り続く。
21日土曜日、北陸から新潟、東北にかけて秋雨前線の雨雲がかかり、北陸能登では線上降水帯が発生し大きな災害となりました。
実りが多く稲穂が傾いたところに大雨が長く降り続き倒伏した稲の様子です。
転んでも一定方向に転んでくれれば、それでもいいのですが、いろいろな方角から強風が吹いて倒れている方向がバラバラだ、これは大変だ。
今日は9月21日、9月15日午後より雨が降り稲刈りができない田圃がすごくある。雨が降り始めて7日目、コンバインはシートを被って刈取りもできず稲が腐ってくる。
こうなると為すすべがない、天候の回復を祈るばかりだ。
我が家の雨被害の思い出
亡父が農業をしていた最後の年もこんな気候だった。最後の一番大きな田圃の刈取りに長雨が来て、父は自力での刈取りを諦め大きなコンバイを持っている人にお願いした。丁度、今回の長雨の状況と同じだった。これを契機に高齢で体の問題も抱えていた父は農業を諦め田圃は委託にだした。
それから11年が過ぎ僕も定年退職、2024年、67才で委託にだしていた田圃を返してもらい4月より出荷する稲作を再開したんです。
よし雨も止む、晴れた、稲刈り再開だ。
近所の農家さん大型5条刈75馬力のコンバインで刈取りを再開しました。馬力があるのであっという間に刈取り終了、それほど大きな被害がないようです。良かった。
平成の米不足の思い出と令和の米不足
1993年の平成の米不足は、その前から始まっていた減反政策と東北地方を主とした冷夏による不作とによるものだとされています。緊急輸入したタイ米がスーパーで売れ残り、たしか1袋のタイ米を購入しないと国産米1袋が買えないという話も聞きました。僕の勤務していた銀行の社員食堂でもタイ米をブレンドした定食になり評判は悪かったですね。牛や豚の肥料用米に補助金付きで転作を奨励したり、「休耕減反して補助金をもらう時代」はいろいろ批判がありました。
令和の米不足は昨年の作柄が猛暑により少なかったうえに、インバウンド需要の高まりから需給がアンバランスになったと言われてます。僕の思いは別にあります。令和5年度に米出荷農家の平均年齢は68才になったそうです。高齢化はもちろんですが、農地を委託に出し兼業農家が極端に少なくなった印象です。もう一つは、農地の受け皿である委託先が極めて高齢になっていることです。その人達が離農した場合、農地の引き受け手が見つからないリスクがあるように思えます。実際、引き受け手がいない話も聞きます。もう一つは、田圃の大きさです。耕地整理して大型のコンバイ等がはいる広い田圃は引き受け手がいますが、小さく変形の田圃は引き受け手がないまま耕作放棄地から原野に戻る田圃が見られるようになりました。このような耕作放棄地は魚沼だけでなく、3月に旅した京都でも見ました。令和の米不足は農業人口減少リスクによる供給不足の前触れかなとも思えるのです。
魚野川もようやく澄み、落鮎を釣る人が戻ってきました。
この1枚 Paul MacCatney Egypt station
このアルバムを聴きビートルズ的なサウンドと、まず感じました。
美しいピアノのイントロで始まる「アイ・ドント・ノウ」にビックリしました。
アルバムの完成度の高さがビートルズだとしか言えないですね。
アルバムはポール自身が描いた絵だそうです。
Now what’s the matter with me?
I don’t know, I don’t know
What’s the matter with me?
I don’t know, I don’t know
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