2025年7月10日コシヒカリの中干しと穂肥散布が終わったので、かねてからの念願であった剱岳・剣山荘への3泊4日の山旅に出かけました。北アルプス立山には約40年振りということになります。目的の剣山荘は学生時代に山小屋のアルバイトで5年間お世話になった芦峅寺の故佐伯功麿さんの長男が経営しています。僕がいた山小屋は立山と薬師岳のほぼ中間にある五色ヶ原の「五色ヶ原ヒュッテ」でした。今はその小屋は閉じてありません。五色ヶ原から超メジャーな剣岳に移ったので1度は行きたいと思っていながら長い年月が経ちました。今回の山旅は山小屋の塩見真彦先輩からのお誘いで実現したものです。そのお誘いの殺し文句は「今行かないと死んでしまうぞ。」

美女平駅に着きケーブルカーに乗り換えまでの短い時間にビールです。休みの日はこんなことができるから嬉しいですね。

室堂からみくりが池、雷鳥荘まで
室堂ターミナルでパンとメンチカツのサンドイッチ、水で腹ごしらえをして雷鳥荘に向かいます。すぐ近くなのでアッという間に到着です。天気もいいし山もガスがかかっていないので明日歩く雷鳥沢、別山乗越のジグザグ登りを遠望します。明日は雷鳥沢キャンプ場まで下ってから別山乗越のジグザグの長い登りで剣御前小屋を越え剣沢キャンプ場経由で剣山荘まで行きます。



今回ご一緒するメンバーの皆さんと雷鳥荘の豪華な夕食をいただきます。室堂ターミナルが近いこともあり食材が豊富で山小屋の食事とは思えないほど豪華です。ごはんは富山産コシヒカリで美味しく温泉もあり最高に幸せです。朝食も豪華です。

雷鳥荘を下って別山乗越の長いジグザグ登り
雷鳥荘から下って雷鳥沢に出ます。ここから別山乗越のジグザグの長い登りになりますから、長い一服をして歩き出します。

かなり高度を稼ぎました。室堂、地獄谷がかなり下になりました。

剣御前小屋から剣沢キャンプ場までの下り
剣沢テント場が見えますが歩くと結構な距離があります。もう一つのルートは雪渓をトラバースするルートで歩く距離は短く雪渓で楽ですが、ほかのメンバーもいますのでここはより安全なルートを歩きます。

危険な山ですからテント場には上市警察の山岳警備隊と診療所に医師が常駐してます。


こんなに晴れる剣はめずらしいのではないでしょうか。今日みたいな日にテント泊する人は幸せです。山小屋の快適さと違う深い楽しみがありますから。
剣山荘が見えてきました。
剣山荘主人の佐伯知明くんに会いに来ました。剣岳・剣山荘への旅の終点です。

いよいよ剣山荘の近くまで来ました。


到着しました。剣山荘です。この小屋も以前の五色ヶ原ヒュッテのルーツで温かいシャワーが使えます。シャワーで汗を流してから本日の夕食です。お酒は剣岳(富山県黒部市 銀盤酒造)、幸せです。

前剱まで
高齢のパーティーなので劔を見るだけの山行ですが、せっかく劔までやってきましたので前剣まで登ることにしました。見えている頂がそうです。数名で前剣まで行くことにしました。後ろに隠れて見えませんがその奥が劔岳本峰です。剣岳はクライミングルートと一般ルートがありますが、一般ルートも落石でいつ頭部をやられるかわかりませんからクライミングヘルメットと手袋は必ず着用して登ってください。一般ルートは日本で一番危険なルートの一つです。


本日の夕食です。豪華です。僕が山小屋でアルバイトしていた時代は春先の雪があるときに石油、コメ、味噌、食用油など1シーズン分をヘリで荷揚げして卵などの生鮮食料を歩荷していましたが、今は、毎週、ヘリで荷揚げしています。そのおかげで生ビールも飲めます。
最終日、左より僕、佐伯知明、塩見大先輩、知明ジュニアで記念写真を撮って出発です。


今回の山行の全員で記念写真
帰路、剣御前小屋で見た五色ヶ原と剣岳
僕が学生時代を過ごした五色ヶ原は写真の左上部の山の上の平坦部です。室堂から一番遠い小屋でしたが平坦な地形、豊富な雪解け水のおかげで種類の多い高山植物を楽しめる所として登山客に人気があった小屋です。そして雪解け水が豊富なことから風呂もあったんですよ。山旅は今日で4日目、全て好天に恵まれました。近くにある日本海から上昇するガスに包まれることもなく4日間全て晴れるのはかなり珍しいです。


劔岳を振り返ります。
帰宅後、40年前の革製登山靴をだしてクリームを塗る。
同行した塩見先輩が履いていた年代物の革製登山靴を拝見して、帰宅後、保管してあったハンスワグナー社の登山靴を手入れしました。なんと、靴に入れていた新聞紙の日付が1983年2月(昭和58年)でした。びっくり、社会人になったのが1979年でしたから、多分、その4年後の短い夏休みに室堂から五色ヵ原ヒュッテ(泊)~薬師岳(太郎平小屋泊)~双六、三俣蓮華~槍ヶ岳~槍沢経由で上高地への縦走をして以後、使わずに保管していたようです。その後の登山靴は今風の軽登山靴の時代になっていたからです。このハンスワグナーは保存状態がよくカビもほとんどでていません。赤い靴紐は新品のようです。早速、アマゾンにCollonilのクリームを注文、クリームを薄く塗って油の浸透を待つことにして今日の手入れは終了、間をおいてクリームを再度塗ります。あまりにも綺麗になったら泥がつかないようにもったいないから山道では使わない事にしましょう。



この1枚 Norah Jones 「Com Away With Me」
2002年2月ブルーノート・レコードからリリースしたNorah Jones さんのアルバムは物凄く売れました。当時、FMラジオを流すと毎日、ノラジョーンズでしたから。Jazzピアノを学んだそうですが、子供時代からブルース、フォーク、ロック、カントリー、ゴスペルといろいろな音楽をやっていたようです。ブルーノートはJazzレーベルですがこのアルバムはJazzらしくないですね。だからこれだけ売れたんでしょう。そのNorah Jonesさんがブルーノート・ジャズ・フェステバル Tokyoに来るということで、古くからの友人に春の頃からチケットを頼み、稲刈りも一段落ついた9月27日、東京有明アリーナまで行ってきました。田舎暮らしをしていると大きな会場で音楽を楽しみ友人と昔話をする贅沢は格別です。1年に1回くらいは神さまもお許しくださるでしょう。健康に注意して長く楽しみたいものです。



ライブの前の昼食は銀座ライオンで黒ビールと量が多いナポリタンです。





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