魚沼の春は一気にやってくる。         Corres 「Unplugged」

雪国の春は、こんな風にやってくる。

里山は雪崩れて山肌が黒くなる。川は雪解け水で増水、雪代でどんどん雪が溶け流れてゆく。

田圃の雪が薄くなり黒い穴が開く、田圃に水が張りだすと水が温まり、次から次に、穴が広がり一気に雪が溶けだします。冬の終わりはこんな風に始まります。

冬も終わったと思ったら、昨日の土曜日は降雪(2024/3/2) で一面の雪化粧になりました。
今日、日曜日は雪晴れです。

地温が高くなっているので、この雪もすぐ消えるでしょう

桜が咲き、畑に春が来る。

 桜が咲くと、すぐにあらゆる木々が青葉をだします。桜も雪の多い年は雪上桜となって訪れる人を楽しませます。雪が残っていても同じ時期に桜は咲き春を連れてきます。そして、急に気温が上がり、乾いた風が田と畑を乾かせ農作業が始まると季節は短い春から初夏へ急ぎ足で移ってゆきます。

 次に、畑の雪が溶けだしアブラナ科の冬菜が顔をだします。魚沼人は雪消えの早い場所に冬菜を植え、早く食べられるように工夫します。まだ雪はたくさんあるが、ほろ苦い冬菜を食すと春がきたと喜ぶんです。
 僕は冬菜が好物で毎日食す。花が蕾むと冬菜蕾パスタを食します。次に、ふきのとう味噌、わらび、木の芽、ぜんまいが食卓にのぼる。

畑のさくらが咲いた。もう時期、トラクターを入れよう。

春の好天が続き畑が乾き、あと数日で田圃も乾きます。そしたらトラクターで耕して土に空気を入れてあげる。冬眠中のカエルや虫が目覚め、それを啄ばむカラスやヒヨドリ達で賑やかになります。

一転、怪しい雲行き

中国から黄砂が飛来してきた。
風が吹き激しい雨がやってきた。
桜も今年はこれで終わりかな。

桜と畑、只見線の風景

畑の土手から撮った満開の桜

破間川上流の只見線にかかる鉄橋を走る列車と桜、緑の川の構図が撮り鉄さんの狙いです。只見線人気は当分続きます。沿線の住民は列車が通る都度、手を振って見送る運動をしているんです。

つるや枯れ枝を集めて野焼きする。

4/13日 
畑が片付いてゆくのは気分がいいもんです。

桜が散り畑が乾き、風のない日を見計らって野焼きをする。
乾いた黒豆の枝やカボチャ、さつまいもの蔓を野焼きします。本当は土に鋤き込むのがいいんだけど、トラクターのロータリーにからまってパニックになるから、ここはしょうがないな、野焼きとしましょうか。ごめんね。

春は桜が終わると菜の花が見事です。菜の花の蕾は少し苦みがあって食べても美味しい僕の好物です。

トマト、じゃがいも・・ 畝をつくり鶏糞を撒く。

ばーちゃんがトマト苗を植えた。主に中粒のフルーツトマトだ。これは切っても切らないでもいいので食べやすいことと甘みが高いのでとてもいいですね。生食を主にパスタ、カレーなど活躍します。

僕は、里芋1畝に鶏糞3袋を撒いて三菱製管理機で混ぜました。これが今日の農作業の全てです。

今日はお天気がいいから春を楽しまなければ、だから畑作業はこれだけで終了です。

これは去年の画像、自家消費のトマト苗を植え、ビニールの屋根がけまでした。今年は面倒だから屋根がけは止めます。
年をとり省略できるものは省略するスタイルです。

畑には小回りのきく管理機が活躍します。
まず、トラクターで広く耕し、次に、畝を作る段階で管理機さん登場。

左側の畝は春一番のご馳走「アブラナ科の大崎菜」我が家では冬菜といいます。残雪の残るころから芽吹く少し苦みのある美味しい冬の贈り物から冬の菜と言うのでしょう。

雪国では雪の時期に青い菜が食べられるのはとても贅沢なことだったんです。何しろ、雪国の冬の食べ物を書きだすと、塩鮭、棒鱈、大根漬け、野沢菜漬け、ぜんまい、干し大根、塩漬けキノコなどなど塩干物の保存食だったんですから、雪のなかで青い菜を食べることは余程の金持ちか冠婚葬祭の時以外は食せなかったと聞いています。

この1枚 アイルランドのThe Corrs Unplugged

 Irish Tradition のケルティック・フォークとモダンポップスを融合させたとても好きな音楽です。

一度、こんな雰囲気のパブに行ってみたいものです。そして黒ビール、Irish Whiskyをたしなんでみたいです。そのためには、二つの戻り、戦争が終わりヨーロッパに平和が戻り、円が120円位に戻り手ごろな価格で旅行できることを願ってます。

t.yakubo

地方銀行、リース会社、酒造メーカー勤務後67才で160アールの稲作農家を始める。

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魚沼の四季
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