草刈りをします。  小曽根 真 「Reborn」

草刈りを何故するか。カメムシ対策と田圃の散髪だ。

 草刈りの第一の目的は斑点米カメムシを防除するためです。カメムシはイネ出穂前は農道・畔の雑草にいて出穂後に水田に侵入してイネの美味しい花弁をかじる、すると、そのかじった痕が米に黒い点として残る、見た目が悪くなると米の等級が下がりますから防除作業は大事です。その防除のため農道、畔にカメムシを寄せ付けないように草刈りをするということです。出穂前にカメムシが侵入しないのは、イネの茎葉が良い餌ではない美味しくないからです。

 第二は黒い斑点が残る米は商品価値が極端に落ち出荷価格が落ちるからです。1等米が2等米、3等米に最悪が等級外にランク付けされる結果になります。
 
 第三は田圃の見場のためです。ほかの人の田圃の畦や農道がきれいに草を刈り込んでいると、どうしても刈らないと肩身が狭い感じがします。それからエンジン式の草刈り機が普及し手軽に刈れ、きれいになった結果がすぐ分かりますからからね。

埼玉県ホームページの写真をお借りしました。

この美しい畔を見てください。

近くの篤農家さんの芝の畔です。いつも刈り込まれこのようなベストの状態を保持しています。
そばを通る只見線、カントリーエレベター、八海山、この人の美意識には思わず脱帽です。
同じ草刈りでも雑草と芝を刈る楽しみ、満足感は相当違うんだろうな。これだけの芝をゴルフ場の芝のようにいい状態で保持する意識の高さ、努力、一見の価値があります。

草刈り道具と草刈り後の田圃

道具は背負式Kioritz紐式草刈り機です。チップソータイプの草刈り機を使う人も多いです。
きれいに刈れるのは紐式ですが、紐式は草が身体まで飛散し上着、ズボンまで相当汚れます。チップソーはその点、草が飛散しませんからいいですね。どちらも一長一短です。

そのほか麦わら帽子と名前は分かりませんが目に異物が入らない編み目が極小のメッシュ網、そして、氷がたっぷり入った大型水筒、おやつの「じゃがりこ」、休憩の椅子、一輪車です。

草刈り前と草刈り後です。
草刈りのいいところは、結果がすぐ見えることの充実感ですね。

おやつの楽しみ一服休み

作業も一段落したので一服休みです。これは5月田植え直後の田圃と雑草の状況、まだそれほど草の勢いはありませんから作業は簡単、早く終わります。
一服休みをとり草刈り後の結果をみて充実感にひたります。一人作業は休憩時間が短くなりがちです。時間がたっぷりある年金農業ですから、意識的に一服休みを長くするようにしてます。

農作業はおやつが楽しみ

ディスクワークをしているとカロリーの高い「じゃがりこ」はご法度ですが、炎天下での作業で大汗をかき、氷水をたくさん飲むと罪悪感なしに美味しく楽しめます。
あーなんて幸せ。

道具で追加したエプロンをご紹介

Amazonさんで購入したゴム引きの防水エプロンです。
Lサイズで110センチ×80センチと大きくズボンは完全に隠れ、泥、草、水をシャットアウトします。裏地がコットン、表素材がPUレザーで重量があり作業をしていてもめくれることがない優れものです。
価格は1980円、いい買い物をしました。でも、泥と水に汚れて耐久性はどうかな~。草刈りエプロンは頑丈なものが無いんです。

7月 雨降って、こんなに伸びた雑草。夏の作業は早い時間帯に

5月の田植え直後の雑草から草の種類が変わります。
正確な名前はわかりませんが、イネ系の柔らかい草でこの辺りでは葉草と言ってます。旺盛な成長でもしゃもしゃと密集してすぐ背丈が伸び、背丈が高いので上半分と2回に分けて刈ります。この密集度合いにはびっくり。名前の分かる方いらいしゃいますか。
夏の盛りに向かい気温は高くなり、草はすぐ伸び硬さも増してゆきます。だんだん草刈り作業が大変な時期を迎えます。あんまり無理しない範囲でやりましょう。

近年の夏の暑さは尋常じゃありません。毎日、ニュースで草刈り作業時の熱中症事故が報道されます。事故防止するため熱中症対策をしないといけません。まず、時間帯は7時から長くて10時までにしています。朝だから涼しいという気候ではありませんが、気温があがらない時間帯で長くしない、早く切り上げるこれが一番です。シャワーを浴び早めの昼食を食べ、昼寝をとるようにします。

作業時の休憩は日陰でとり、氷水で水分補給をして体温を下げおやつも食べます。十分に時間も長めにとり汗が完全に引くまで休みます。氷水を飲んで長めの休みをとっても汗が止まらない、おやつを欲しないなど異常を感じたら作業は中止することを決め事にしています。多くの田圃は日陰の場所がありませんから、その場合は軽トラでクーラーをかけて休みます。

この1枚 Reborn 小曾根真

スタンダードを中心に演奏しているアルバム。オリジナル曲がほとんどの小曽根ではトリオによるスタンダード集は珍しいです。自作曲は最初と最後に演奏しているタイトル曲だけ。

このオリジナル曲のRebornは実にいいですね。生まれ変わる、再生それとも違う意図で曲名をつけたのか。

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