定年退職後、老いを意識したのは生活の変化、あり余る時間です。毎日、仕事をして土曜日曜を楽しみに一週間を過ごす生活から、予定のない自由な生活に大きく変わります。予想はしていましたが、戸惑いながら老後をどう過ごすか意識した瞬間です。
僕の農作業は、毎日、何らかの作業がある大きな専業農家さんと違い毎日ではありません。趣味や遊びではありませんが、それに近いような自由さがあり気楽と言えます。作業は春から秋までで、雨が降れば骨休みと喜びます。雪の降る冬は農作業もありませんから「有り余る時間」があります。仕事から完全にリタイアして、楽しみにしていた「あり余る自由な時間」を、無為に過ごすか、健康で楽しく過ごすかは大きなテーマです。


人と会うこと、会話の減少。生活の変化に慣れる。
退職後の生活の変化に慣れることは大事です。在職時は朝から夕方まで相当量の会話をして過ごしますが、退職後は「今日は一日中カミさん以外とは誰とも話をしなかった。」という日が当たり前になります。そうすると簡単な単語がすぐでてこなかったりして、老いを感じることがあります。
会話量の大巾な減少という変化に右往左往するのか、落ち込むのか、何とかしようと前向きに捉えるのか、どのように慣れてゆくのか人それぞれです。一般的には老後の静かな環境に慣れるということだろうと思います。静かな環境に精神的に落ち込みダメージを受けるようでは困ります。
相応に暮らす退職後の過ごし方 生活を楽しむ。
退職後は全て余暇といったもんです。人との交流は減りますが、有り余る時間で家暮らしを楽しむことが出来ます。
現職時の休日は、たまに(いつでもじゃありません)料理をしながつまみ食いして、ビールを軽く飲み、昼寝をするのがいい気分転換でした。昼酒は現職の休日だから許せることで退職後はしません。家内が不在の日は掃除、洗濯、食事当番もします。洗濯機に放り込んで、干して、取り込んで、きれいに畳んで収納すると気分も良くなります。掃除もすると午前中がアットいう間に過ぎます。
農業で過ごす時間のほかに、何か趣味はと言われれば、「薪ストーブ生活で樹を切ったり割ったりしています」と答えます。楽しみはこれだけではありませんが、僕にとって「薪ストーブ」は道楽、遊びです。樹を切り、運び、割り、積んでまた積み直し、ストーブを燃やす生活は大きなウェイトを占めてます。チェーンソーを使って樹を切ることは危険な作業ですから、薪ストーブ仲間と協力して切ります。こういう人との交流、情報交換があるからこそ遊びが楽しく長続きしてます。


睡眠は健康の元です。
僕は20時には就寝し、4時半から5時に起床、昼寝も1時間弱程度します。まだ夜が明けない早朝に起き、徐々に夜が明ける時間を過ごすのは気分のいいものです。睡眠時間は十分ですが、気になるのが「睡眠の質」です。なにしろ2〜3回おしっこに起きますから、とても「睡眠の質」がいいとは思いません。ヘルスケアアプリをみると一目瞭然です。若い時のように朝9時まで寝ることができ、目覚めたら朝というわけにはいきません。
よく眠るためには適度な食事と身体を動かすだけでなく、アタマも適度に動かして眠るのが大事です。でも、年をとるといい睡眠はなかなか取れません。


運動してカラダの現状維持を目指します。
退職後は身体が健康で心穏やかに過ごせれば幸せです。運動は朝食後、スマホでラジオ体操第一第二を流してストレッチ運動をします。僕は身体がかなり固い性質で、第一第二と続けてやると身体がほぐれますからお勧めです。
それから歩いてゴミ捨てに行き、少し遠まわりして帰ると1キロ程になります。歩く運動は手軽で簡単にできますから、短い距離を朝、午前、午後と歩きます。常にポケットにスマホを入れて計測してますので、家の中での歩行も含めると1日6キロ位は歩きますから結構なものです。
若いときの無理からか膝と腰に不安があり、走ったりはできませんが歩くことは大丈夫です。歩くことは身近で手軽で楽しく、身体のバランスを保持するいい運動です。歩速は早いほうがより運動にはいいですが、無理はしないで普通の歩速で歩きます。
ウオーキングは音楽を聴きなが歩く楽しみと聽かないで歩く楽しみがあります。スマホでマイケル・ジャクソンのリズミカルな音楽を聴きながら歩くと気分も上々です。季節ごとの風や川の水音など自然を感じて歩きたい時は音楽は不要です。
「老いに気づき、体は現状維持、背伸びはしない」をモットーに、手軽にできる軽い体操と毎日の散歩で、体力を現状維持にとどめることが目標です。

アタマはフル回転からユックリモードに
在職時はかなり頻繁にアタマを使います。上司、同僚、部下とコミュニケーションをとり、瞬間的な反応や判断でアタマが疲労困憊することもあります。神経を使う取引先との対応、社内での仕事上の会話などアタマは一日中働きづめです。退職後は人と話をする機会もめっきり減り、アタマを刺激することが少なくなりユックリモードに切り替わります。
日常生活においてアタマを活発に動かすには、やはり人と話すことが一番でしょう。「じゃ、どうするか」が課題です。退職後はすすんで人と話す機会を見つけるということですが、なかなかどうして、近所の人との朝晩の挨拶程度では活発に動くまでには至りません。
そういう観点から、パート仕事やボランティアなど「小さな仕事」を見つけて働くのはいいことです。まず、話ができます、社会性や生き甲斐ができとてもいいことです。できれば、少ない額でも報酬を得れれば働きがいがあり充実します。
やることがないと老いる。いつまでも好奇心、新しいことに挑戦する。
完全リタイア後、農業ができるのは幸せです。農業のノウハウを学ぶ必要があり、本やネットで学べるのも農業を始めたお陰げです。
稲作を再開するにあたり、以前から考えていたブログへの挑戦を考えました。どうやってやればいいか、ハードルが高いかなと。なかなか、踏ん切りがつかなかったんですが、やっぱり、始めてみるとカタカナ語ばかり分からないことだらけです。壁にぶつかり何日たっても分からず「これは参ったな」、でも、「やって良かった」が実感です。老いてもワクワク感を持ち続け、楽しく暮らしたいですね。
読書について
瞬間的にアタマを動かすに会話が一番だと思いますが、リタイヤするとそういう機会はかなり減りますから、読書はアタマを動かすもう一つの方法です。読書や記録をとることは頭の働きを維持するために必要です。
池波正太郎さんの「銀座日記」は、「どこに行き、何を食べ、何を買い、何を読んだか」を記録しています。その記録が読者を魅了します。いくつになっても記録する勉強するは面白いなと思います。好奇心を維持し記録することはボケ防止には必要ですね。

読書の対象もすごく変わります。ビジネス書やハウツー本の割合が大巾に減り、「いかに生きるか」をテーマにした新書類が増えてきますね。これも年齢がすすんだことからでしょうか。
読書量はかなり減ります。加齢で眼の衰えや、根気が続かなくなったということも原因のようです。
昔から言われる「よく読み、よく書き、よく学ぶ」は至言だと思います。好奇心をもって頭を使い、本を読むことは大事です。伊藤忠商事会長だった丹羽宇一郎さんは著書「老いた今だから」で退職後の読書に触れ、時間がかかってもいわゆる「考える読書」にトライすることを勧めてます。
丹羽さんは同書で「大航海時代叢書全42巻 岩波書店」に取り組んでいる自分を紹介しています。この本をネットで調べると古書の部類で「イギリスの航海と植民ⅠⅡ」「日本教会史上下」など読破するのに何年もかかる、さすがに、丹羽さんでも現役時にトライできるような書物ではなかったのか、リタイア後の挑戦事例として紹介しています。
丹羽さんのように、あまりハイレベルな本へのトライはできませんが、例えば、図書館で読みたい本を見つけ、ベストセラー作家の全著作にトライするなどはしてみたいですね。若い時によく読んだ国家観、歴史小説の司馬遼太郎や市井の人を書く藤沢周平、鬼平犯科帳の池波正太郎は著作数も多く、全著作を再読、読みふける喜びを再認識するのは老後の楽しみ候補です。
健康とかかりつけ医
普段調子がいいからお医者さんはいらないというはちょっと心配です。僕はかかりつけ医で2ヵ月に1回高血圧の薬をもらい、血液検査で血糖値、尿の値、コレストロール値等のチェックを受けます。これからは良くなることはありませんから、定期的なチェックで現状維持を図りたいですね。しかし、塩分は控えめにと指導されますが食生活はなかなか改善できません(反省)。
おかげさまでこの程度の状態ですから、できるだけ歩くとアタマを使いながら「現状維持」を第一に考えています。
この1枚 渡辺貞夫 「Live in NEMURO 1977」
渡辺貞夫さんは1933年、宇都宮生まれの92才です。このライブアルバムは1977年作、渡辺さん44才、北海道・根室での48年前の作品です。あらためて凄いですね。ナベサダさんの曲はなんと言っても、「マイ・ディア・ライフ」に尽きます。このライブアルバムも最後の曲が「マイ・ディア・ライフ」、やっぱり良いですね。僕はこれに尽きます。渡辺さんが健康で92才で現役のサックス奏者であられることに敬意を表します。これからもお元気で!

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