田植機はコンバインに比べ小型だけど、やたら調整する箇所が多く難しい機械です。
まず、取扱説明書を徹底的に読む
これまでは亡父のイセキSANAE43Yを使っていました。今回、委託していた田圃を含め160アールを耕作するにつき、同じ4条植えのクボタPU430Pを叔父から譲り受けました。基本的な構造や操作方法は、ほぼ、同じようだが、型式が新しく機体が大きく機能が多いようです。取扱説明書をろくに読まずに動かしていたこれまでの反省を踏まえ、取扱説明書をよく読むことにしました。

左が更新したクボタ、右がイセキ
どちらも4条植えだがクボタは型式が新しく大型で機能が追加されている。後輪がダブルタイヤで直進性と曲がりやすさに優れている。

農業機械は操作方法を思い出すまでが大変。
自動車は取扱説明書を丹念に読んで運転している人はほぼ皆無だと思われるが、毎日運転するから運転方法を忘れる人はいません。
農業機械はそのへんが大いに違います。なにしろ田植機を1年ぶりに動かすからだ。1年に1回しか使わないから動かし方も装置の機能も忘れます。そして僕の場合、ろくに取扱説明書を読まずに動かすから、田圃に入ってから肥料が落ちない、植付部がロックされて動かないなどいつもトラブル多発です。
これを整理すると課題が二つあります。一つは自分自身の操作方法の忘れ、一つは機械のメンテンナンス不足です。毎年、取扱説明書に基づくメンテナンスをやればこのレバー、この装置はどういう機能があると操作も復習する。そんな反省から田植機の操作方法とメンテナンスを記事にします。
クボタ田植機のディフォルトを確認する
イセキからクボタへの変更なので取扱説明書に基づき実機で装置やレバー類の確認と出荷時ディフォルトを確認しておきます。個人的には稲作農業機械のうち田植機が一番複雑だと思います。コンバインは大型、馬力ですが、田植機はそれに比べ小型だけど、やたら操作する調整する箇所が多いのです。頑張って勉強しましょう。

「マスコットランプ」は肥料切れほか警報を発してくれる。実際の田植でも肥料切れと苗詰まりを感度良く教えてくれました。
「畔超えレバー」は機体から降りて動かす際に使います。バックで田圃から出る方法もありますが、田植機は思ったより背丈が高く植付部が重いので、傾斜のある出入り口で転倒の危険ありと思われる場合は、安全を確保するためにも機体から降りてこの機能を使うが一番いいように思います。


「バックアップレバー」は「入」(バック時に自動で植付部が上がる)、「油圧ロックレバー」(植付部を上部で固定する)、「副変速レバー」(圃場作業と路上走行の切換をする)、これを忘れないようにマジックで備忘メモを記しておくのは大事です。
「前輪ペダル」は粘度の高い田圃でスリップ時に使用したら効果バツグンだった。
左の「主変速レバー」は前進と後進で遅くから早くへと無段階で動きます。
右は「植付レバー」とアクセルです。アクセルは全開状態で動かしました。


「株間調節レバー」足元のブレーキの下ゴムめくるとあります。28センチ40株に設定してあるようです。
これは植える苗数に影響しますが、刈取りのコンバインにも影響するのか、この調整がイマイチ分からないのですが、ここは叔父さんの設定どおりに使うことにします。
植付部を確認する。

「フィットセンサーレバー」は4位置(椅子の下にある田圃の硬い柔らかいで調整する)
「あぜぎわクラッチレバー 植付けを2条にするレバーで左右にある。

苗取り量調整レバーは6段目 ➡試し植えで確認して4〜5本の量に調整する。植えてみたら1本苗が多少でたから来年は目盛を一つ上げて試してみよう。
植付深さ調節レバー ➡ このままにする。実作業ではこの深さのほうが浮き苗が出ないので良いみたいです。
「ロータ自動スイッチ」は「入」このロータは実に良い。轍の跡をよく整地してくれます。
「ロータ深さ微調整ダイアル」は「標準」にしておく、浅い深いを試さなかったのは残念でした。


横送り切換レバー20か26(20になっていた)

苗ステー・苗押さえ棒
施肥量調量金具は25(25kg/10a)で設定してあった。
肥料の繰出しテストで実測すると概ね90g/100gであった。説明書ではその場合、1目盛り上げて実測してみるとの記載で、1目盛り上げると約100gになります。窒素分を押さえ気味にしたい気持ちがあるのでどうしようか悩みます。
結局、目盛りは25のまま使いました。肥料「楽一」を1.9袋/10アール使ったので、肥料は約28kg 窒素分は20%だから10㌃で5.6kgと標準の93%と若干少なめで使用しました。これがどうなるか秋までわかりません。


施肥機のホッパ(肥料ケース)とロールケース(繰り出し部)、ブロワは肥料を空気をでる装置 このあたりの調整はどうすんだろうか?

ここまでのまとめ、運転開始時のチェック項目
①苗取り量調整レバーはディフォルトは6段目、これだと苗取量が多いらしいので最下限にした。
試し植えでは4〜5株だったので、いいなと思ったが1本苗が出ていたので来年は目盛り1つ上げて調整してみよう。叔父も一番下限で少なくという話だ。JAから苗を1045円/枚で買うのでできるだけ節約したい。
②植付深さ調整レバーはディフォルトの3段目 これも試し植えで測って調整しよう。
③横送り切換レバーを20回か26回で今は20にしておく。
④フィットセンサレバーは4位置にして柔らかい田圃になったら1位置にしよう。
⑤株間調節レバーを設定する➡ 45株に調整してある。
⑥ロータ深さ微調整ダイアルは標準にする。
植付部のテスト
植付クラッチレバーで植付部を下し、油圧ロックレバーを閉め位置にしてロックします。
植付の爪を壊すといけないので副変速レバーも中立位置にして、油圧ロックレバーを開にして植付クラッチレバーを植付にして苗乗台を動かしてみました。爪が正常に動きブロワから風が出ていることを確認する。風が出ていれば肥料は正常に落ちます。クボタのこの機種の場合、田植機を作業状態にして動かさないと肥料は落ちてこないことが分からず電話でクボタさんに教えてもらいました。

苗の補給はよく確認します。
低速の試し植えで本数を確認します。
植付株数の確認は重要です。機械条間は30センチ、株間は調整できるので株間調節レバーで24センチ45株にする。苗取り量は4〜5本が標準なので試し植えで数えて、苗取り量調節レバーを調整してみます。株間調整レバーは50株か45株かのいずれかだろう。
苗取り量の調整
「横送り切換レバー(20回)」と「苗取り量調節レバー(一番少ないで標準の上から6段目より少なくしている)」で調整します。標準の本数は3〜5本だから試し植えで本数を確認します。 フィットセンサレバーは標準の4、植付深さの調整レバー ➡ 2〜3センチ 標準は上から2番目、苗ステー調節部 1〜1.5センチ
整地ロータ位置は浅い(上がる}と深い(下がる)がありますが、標準位置よりやや深いに設定してありました。このまま使いロータが泥押しする場合は浅い方向にすることにします。
施肥量の調整は大事、いっぱいでると稲が転び悲劇になる。
以前、田植機から肥料が倍もでたことがありました。肥料の出口にはめるプラスチック部品を違う位置にはめたことが原因でした。肥料が足りなければ農協に買い足しに行けばいいくらいに思っていたら、その年は窒素分過剰で稲がバタバタと倒れ、稲が腐り、手刈りする悲劇となったんです。まず、機械オンチと肥料が出すぎるとどうなるかを知らない無知の自分、そこに悲劇の恐ろしさがありました(大反省)。

・残肥排出レバーが施肥位置、キャップされていること。
・左右のロックレバーがロック位置にあること。
・エアのエア漏れがないこと。
・調量ツマミの位置が25/10aを確認すること。

1反にどれくらい窒素入れたらいいんだろうか。
窒素分は、5kg/10aを入れる予定だと、窒素量は5kg/20%=25kg/10aの肥料重量になります。楽一(15kg袋、肥料分20%)の場合、10a当たり約1.7袋25kg使うことになります。メーカー推奨が6kg/10aですから83%の割合になります。想定する90%より少なめでどうしょうか悩みます。

肥料排出の調量金具があります。
この写真の25位置は10a当たり25kgメドということです。実際は肥料を繰り出すテストをして調整すると説明書に書いてあったので、繰出しテストなるものを試みてみた。すると標準が100gに対して90gが出てきた。その場合、1目盛り上げるという説明書なので上げてテストしてみたら約100g出てきた。
でも、この位置にしておこう以前の経験から肥料が出すぎると稲が倒れることを心配してます。だから約10%少ない施肥量で田植えをすることにしました。
施肥量の続き、繰出テストをしてみた。
肥料の繰出しテストは、油圧ロックレバーを閉にして、植付クラッチレバーを下降位置、油圧ロックレバーを開、地面30センチ位置に降ろして再び閉にしてロックする。作溝器の下に容器(洗面器)を置く。
ブロワを回転しながら手動ハンドルを10回転/10秒させ、排出した肥料の重量を実測する。ハンドルで左回転(反時計回り)に10秒間で10回まわして容器に落とす。
重量を測定してみる。20〜50キロ/10aの場合は100グラムが標準、実測値が90グラムだと施肥量調量金具(出荷時は20位置)を1目盛り分多くする。
肥料をホッパに入れる>植付部を上昇>油圧ロックを閉(落ちない)>植付クラッチを下降位置>油圧ロックを開にして地面から40センチ位置におろすにしてから>油圧ロックを閉にロックする>
田植機を格納する。
田植が無事終わり洗浄、油注入などなどメンテナンスしたら機械を格納します。田植機の前はコンバインの格納スペースです。車庫の奥行きが650センチ、田植機が255、コンバインが407センチなので、2台入れると662センチになり奥行きが若干不足します。それを田植機の前輪部分下にコンバイン刈取部を潜らせてなんとかギリギリ入れることが出来ました。なお、田植機は1年間お休みだからバッテリーは完全放電しないように外しておきます。

この1枚 Elton John 「Goodbye yellow brick road」
エルトン・ジョンの1973年リリースの7枚目のアルバム『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』の40周年エディションを聴いてみました12。
なんと52曲も入っているアルバムです。Elton Johnの最も売れたアルバムで後輩ミュージシャンのカバー曲や別バージョンの曲もあります。有名な曲のオンパレードといったところですから、曲の紹介は省きます。僕が高校生か大学入学位の発売だったと思います。当時から見た目はオジサン然といった感じで、とてもロックミュージシャンという感じではなかったですね。でも素晴らし曲を量産した方で英国からSirの称号を与えられたスーパースターです。この中での、もともとはマリリン・モンローへの追悼曲として書かれた「Candle in the wind」はダイアナ妃の追悼歌として歌われているのでご存知の方も多いと思います。このアルバムは買うと高額なので買うには躊躇しますが、Amazonに加入の方は自由に聴けますから試聴されるときっと気に入っていただけると思います。

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