米作りは雑草との戦い Eric Clapton「 The Lady In The Balcony Lockdown Session」

 ノビエは稲作、最大の強害草です。色々種類があるようですが、これらは単にヒエと呼んでます。何が最大の強害草かというと水稲と同じイネ科で種が落下して、また翌年も発生するからです。圃場には色々な雑草がでますが、おおよそ田植え直後に初期薬剤を撒き、それでも効かない場合は田植え後30日前後に中期薬剤を撒き防止します。
 写真は昨年の事例ですが、水の取入口付近にヒエが発生し稲刈り時まで成長した写真です。結局、手で刈取りしましたが、残ったコシヒカリはヒエに栄養分を取られ実りはほぼ全滅でした。何故、部分的にこんなに大量発生したかというと、
①除草剤は圃場の水深を3~5センチほどで使用するのですが、圃場が平でなくヒエがでた付近は特に高くて水がかからず除草剤がほぼ効かなかったこと。
②除草剤散布後に水が少なくなり追加注水をしたことから、この水口付近の除草剤が水で薄まり効きが極端に悪くなったことの二点が考えられます。

 このヒエの実が圃場に落下し、また、来年繁殖しますから要注意です。ヒエ抜きというよりヒエ刈りをして対応しましたが、ここまで成長するとダメです。発生した初期に除草剤で対応しないと手に負えないです。

稲刈り前に手で刈り取ったヒエの山です。このヒエの種が圃場に大量に落下していますから翌年のヒエ対策が思いやられます。種が飛ばないように焼きます。

2025年の雑草は

 田植え直後の薄く水を張った圃場です。高いところがありますから目一杯、深く水を張り全て冠水した状態で除草剤を散布し、昨年の失敗を教訓に1週間程度は追加注水はしません。昨年の後悔から十分注意したつもりですが、昨年の種が圃場にありますから、やはり生えてきて悩ませることでしょう。
雑草との戦いは続きます。

 やはり、水持ちの悪い圃場で高いところは水がいき渡らず、除草剤の効きが悪くヒエの芽がでてきました。予想したとおりです。追加で中期薬剤を使う必要があります。この段階では植えてまだ30日経っていませんからヒエの除草剤は使えません。

 水持ちの悪い圃場と思っていたんですが、原因がわかりました。圃場の中間地点に水抜き用のパイプが伏せてあり、そこからジャージャーと濾水していたのです。これでは除草剤を入れて水を保持しようとしてもできません。

 56aの広い圃場なのでそういう仕掛けを亡父はしていたのでしょうね。小さいパイプでいつもは埋もれていて気づきませんでした。農業初心者には分からないことが色々ありますね。

中期対応の除草剤「クリンチャーバスME」を検討しました。

 中干し直前の稲(大分成長してます)とヒエの状態です。稲もヒエもモシャモシャとしています。この日6月17日で田植え後31日経過してますから除草剤「クリンチャーバスME」を撒きます。部分的に除草剤を撒けるということはいいですね。

ヒエが発生した箇所にクリンチャーバスMEを散布します。

 除草剤「クリンチャーバスME」は落水した状態で使用します。70倍~100倍に薄めて噴霧器で散布します。効果が出るには約50倍程度が良いというネットの書き込みもあります。僕は少し濃くして使用しました。中干しをしている圃場のヒエが生えてるところにピンポイントで散布できる特徴があります。圃場全体に撒く必要がなく部分的にですから助かります。効き目は1週間位でヒエが茶色く枯れだすそうです。使用後の効き目はその通りでした。ただ、散布後に新たに生えてきたヒエ等には改めて撒かないといけません。この薬剤は雑草に直接噴霧して効き目がでるタイプのようです。

同時に畦と農道の草刈り1回目を実施しました。草刈りは結果がすぐ分かるので好きですね。

効果はこんな感じです。

2枚の写真でヒエが枯れだし茶色く変色しています。

この1枚 Eric Clapton「 The Lady In The Balcony Lockdown Session」

バンド仲間(ネイザン・イースト、スティーブ・ガット、クリス・スティントン)と自宅でのセッションを収録したアルバムです。エリックも歳をとり昔からの音楽仲間と純粋に音楽を楽しむ様子が見て取れます。観客はいません。3曲以外はアコースティク演奏です。「After Midnight」「Layla」「Tears in Heaven」などよく知られた名曲がアコースティックで演奏されてますから嬉しいです。

t.yakubo

地方銀行、リース会社、酒造メーカー勤務後67才で160アールの稲作農家を始める。

t.yakuboをフォローする
定年退職者の稲作の記録
スポンサーリンク
t.yakuboをフォローする

コメント