JA魚沼が稲作農家に生育のポイントや天候、生育状況などを伝える研修会です。
生育状況はどうか、同じ頃に田植した圃場データと比較してみる。
研修会で頂いたデータは5/16日に田植をした圃場データです。僕の圃場は5/16日から20日で田植してますから、このデータが参考になると思います。詳しくは、肥料が分肥タイプか一発型という全量基肥施肥タイプで違いますが、これを参考にします。草丈はこの参考データでは75センチですが、僕の稲はおおむね65センチほどです。倒伏防止剤が入った肥料を使ってますので、草丈は10センチほど短くなってますので比較はできません。
参考とするデータは葉色です。今年の特徴として葉色が落ちて「やや淡い」ということだそうです。出穂期に淡い色で推移すると栄養不足が懸念されます。だから追加で栄養となる肥料を入れてくださいが本日のメインテーマでもあります。
葉色の数値は葉緑素計(SPAD)で計測した値です。これで生育状況を判断します。僕のように「一発型肥料」を使う場合の穂肥使用の目安は出穂期10日前の葉色です。葉色数値が32~33を下回る場合、出穂期の10日~5日前に穂肥を使って下さいとのことです。なお、「一発型」の場合、遅効性窒素がまだ吸収されていない可能性もありますから、葉色が淡いは「過度な心配」になるかもしれません。大まかには田植が5/16日だと幼穂形成期は7/9頃、出穂時期は8/1日頃、葉色は35.8が目安だそうです。


この計測器を使ってみると数値がバラバラでした。測るのにコツがいるみたいです。
暑さに弱いコシヒカリ 「Al GORE 不都合な真実」
新潟地方気象台発表の1ヵ月予報では、7月は気温は高く、降水は少なく、日照時間は多い予報です。(7月24日現在では猛暑が続き、雨が降らず農業用水も底をつくひどい天候になってきました)
2年前の猛暑の夏は穂がでて受粉・発育する登熟期に高温にさらさられ白濁した未熟米が多く発生し、暑さに弱いコシヒカリの弱点が露見してきました。もともとコシヒカリは冷害に強い品種として開発されたものだそうで、新潟大学では暑さに強い「新大コシヒカリ」を開発したというニュースがあります。期待したいですね。
そんなこともあり、地球の温暖化現象に警鐘を鳴らしたアメリカ元副大統領ゴアさんの「Al GORE 不都合な真実」を改めて読みました。この暑さや気候変動は「地球は病気だと地球が訴えています。」
トランプ大統領殿、地球温暖化対策「パリ協定」に戻ってよ、お願いだから。

穂肥は使うか、どうしようか。
僕は一発型という全量基肥施肥タイプの肥料「楽一」を使っています。この肥料は穂肥は不要ということですが、JAは2年前の猛暑で1等米比率が大巾に低下したことから、一発型も暑さ対策として栄養補給ということで穂肥使用を勧めているようです。しかし、以前に肥料(窒素分)を過剰に入れ、バタバタと稲が倒れた苦い思い出から穂肥使用には躊躇します。それと穂肥を追加する手法はかなり高度です。どのタイミングでどれくらい追加すればいいか、経験のない僕には無理なような気がします。どうしようかな。暑さに耐性の強いコシヒカリ品種が出るまでは、このコシヒカリが暑さに耐えられるように追加で栄養を与えないとダメかなと、この猛暑が続くなかで穂肥使用に考えが傾いてゆきます。
水管理は飽水管理が基本
出穂期(穂が40~50%程度、出穂した日)は出穂が8/1日で出穂期は8/5日頃と予測します。この出穂期前後5日間(8/1日~8/10日)は浅く水を張り、その後は、飽水管理(水を1~2センチほどで浅く張り、自然減水したら注水する)を繰り返し、8/25日頃に落水し稲刈りに向けて圃場を乾かします。
草刈はカメムシ対策
カメムシが圃場に侵入しないように、出穂期の10日程前から圃場の畦畔、隣接する農道の草刈をします。今日、7/17日では出穂までにまた草が伸び、再度、草刈りすると思いますが、することもないので草刈りをしてます。草刈は結果がすぐ判りますから気分がいいですね。

カメムシ防除に薬剤散布
出穂期の8/5日頃(予測)に圃場に浅く水を張った状態で、カメムシ防除の薬剤散布をします。今回、初めてドローンで散布してみます(もちろんドローン操作のできる方にしてもらいます)。
美味しいコシヒカリはアミロースとタンパク含有量が左右する。
以前、「コシヒカリの成績表(お米の通信簿)が届きました。」で投稿した記事を再掲しました。
「デンプン中のアミロース含有量が低く、タンパク質含有量が低いと食味が良いということがわかっています」という分析機関の調査があります。
ポイントのタンパク質については、ネットで調べると「お米(玄米)に含まれるタンパク質は平均6.8%」この数値が低いほど粘りの強い美味しいご飯になるといわれています。一方で「5.5~6%以下ではむしろ評価が低下する傾向にある。」という記事もあります。
タンパク質含有率を下げる二通りの考え方があるそうです。
①「玄米中のタンパク質を少なく窒素分の多施用を行わない」
元肥が切れる出穂時に穂肥を多くやれればモミは太りますが、玄米タンパク質含有率も高くなるので肥料(窒素分)の多施用はしない。地力を豊かにするため稲刈り後直ぐ、トラクターで圃場の稲わら、イネ株をすき込み微生物分解を促すようにしています。
②「デンプンを多く蓄積させ相対的にタンパク質の占める割合を低くする」このためには「登熟後半の生育を良好にし、収穫間際まで玄米の粒厚を厚くすることが重要です」という記述があります。このあたりが具体的にどうすればいいか分からないところです。
昨年、登熟期に早く水を落とし過ぎたような気がします。猛暑対策に穂肥という追加栄養(できるだけ抑え気味にしました)を与え、登熟期後半の生育のため水切りを1週間弱遅くしてやってみようと思います。
デンプンを多く蓄積させデンプン質に含まれるアミロースを低く抑える方法については分かりませんが、コシヒカリは低アミロース品種です。あとは肥料を少なく低収量のほうが美味し米ができると昔から言われてます。できるだけ肥料(窒素分)は栄養素として適正、少な目に使うということでしょうか。素人農家には分からないことだらけです。どなたか分かる方はお教え下さい。
この1枚 ユーミン「日本の恋と、ユーミンと」
「守ってあげたい」「時をかける少女」「ひこうき雲」「青い影」「卒業写真」・・
2012/11月にリリースされた松任谷由美40周年記念アルバムです。46曲も入っています。リリースから13年も過ぎました。多くの人が、このアルバムの40年を振り返ると、過ぎ去った時代とオーバーラップする曲が46曲の中にあるんじゃないかと思います。「空にあこがれて 空をかけてゆく あの子の命は ひこうき雲」 を3回繰り返す「ひこうき雲」は僕が高校生の時でした。その時から53年ずいぶん長い時が過ぎましたと感傷的になりますね。

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