薪ストーブの道具たち

薪ストーブ生活の楽しみ

 薪ストーブ生活の良いところは、寒い冬に消費する暖房を自力で調達できることです。コメを作り自家消費するのと同じです。家族が食べる穀物を自分で作る、家族が温まる暖房を自分で作る、とても「ワクワク」することです。大げさに言うとそういうことですが、木を切って薪にし燃やす「遊び」「道楽」を30年近く楽しく遊んできただけです。

 家を建てた昔、この家に薪ストーブがやってきました。それだけでほかになんの知識も道具もありません。薪をどうやって調達するかも知りません。周りに薪ストーブをしている知り合いも居ませんし、ストーブの煙突が立っている家もあまりありませんでした。
最初の冬は家を建てた工務店が製材所もやっていたので、製材ででる端材をどんどん持ってきてくれました。夏の間に端材を斧で割って冬の準備をしました。薪代はご厚意でタダです。

 冬がやってきて煙突から煙がでた翌年、近所に薪ストーブを始めた人に出会いました。それから薪ストーブを始めたいという人が家にやってきました。少しづつ人の輪が広がると木を切る知識もアンテナの輪も広がり、そんな仲間と薪を求めて里の木を切り出すようになります。僕も仲間達も徐々にチェーンソーや薪割機などの道具たちが増えてきたのです。今日はその道具たちの物語です。

薪ストーブは2台目

 最初のストーブはアメリカ製のバーモントキャスト社のイントレピッドという小さいストーブでした。2シーズンほど使い方も分からずに使った結果、熱で少々壊れたのと小さいので大型のストーブ、現在の2台目のアンコールがやってきました。以来、20年以上使っています。鋳物製のストーブは頑丈なんですね。クラシックなデフォルトで日本にも愛好者が一番多いモデルと聞いています。でも、日本の輸入販売総代理店が取扱を止めたので部品を含む修理対応ができないので困っています。会社が倒産すれば別ですけどユーザーに対する部品供給責任なんて考えないのでしょうかね。

雪にまみれた薪を掘り出しストーブで乾かします。薪が乾燥していないわけではないので乾けば大丈夫です。

室内湿度を保つため鉄瓶を使っていたのですが、フランス製ル・クルーゼの赤いホーローの大型鍋を購入し更新しました。お湯がストーブで常に沸騰しているので鉄瓶、鍋はかなり傷みますから中古品がいいと思います。この鍋も中のホーローは剥がれ鉄がむき出しになっています。蒸気を部屋に供給するにはこれくらい大型で傷んでも気にしない中古品がよろしいです。漆黒のストーブには赤いホローがオシャレです。

着火材 ストーブに火を点ける

 ストーブに火を点けるには着火材となる木っ端が必要です。その中で朴ノ木はベストです。油分が多いのか着火が容易です。朴ノ木を20㎝ほどに玉切って割ったら、その辺のコンクリート舗装にでも1週間位投げておけば乾燥します。それから細かく割っておけばいい着火材になります。

 ストーブに熾火が残っていれば朴ノ木の木っ端を3片ほど上げておけば直ぐ着火します。熾火が消えてれば段ボール片を下に引き着火すれば直ぐに引火します。 

灰と新聞紙 ガラスをきれいにする

 ストーブを燃やしているとガラスが曇るのが気になります。一般的には薪ストーブ用のガラスクリーナーを使う人が多いようですが、ガラスの汚れ、曇りには濡れた新聞紙にストーブの灰を付けて磨けば驚くほどよく落ちます。灰の良いところは化学製品でないところです。新聞紙のインクが魔法のように効いているのかな、仕上げも乾いた新聞紙がいいようです。

黒くタールが付いたガラスもきれいになりました。

薪小屋 薪は美しく積む。

 薪は美しく積む。薪は春から秋のシーズンに切った木を割って、薪小屋に美しく積み乾燥させます。薪小屋で1年乾燥したものは次の冬のため南側のベランダ下に移動し、空になった薪小屋には新たな薪を積む、その繰り返しです。ベランダ下は家の中から薪を取り出せますから1~3月の積雪シーズン用です。昨シーズンは2月に入ってから連日の大雪で薪が雪に埋もれ雪堀りして使いました。

 美しく積む美意識をもって薪を積みます。そのためには最初のプロセス、玉切りした段階で長さを揃えることが大事です。しかし、なかには節の部分があったり不揃いの薪がでます。頑固な人はとっつきづらいけど味があるように、節のある頑固で硬い不揃いで割りずらい薪は、燃やすと長くオーロラ炎を楽しませてくれます。面白いですね。そんな不揃いの薪は一緒にして薪積みの間に隠して積んで美しさを損なわないようにしてます。

大雪、吹雪で薪が雪に埋もれます。

ストーブポリッシュと煙突掃除ブラシ

 ストーブは10月に火を入れ4月上旬まで火が絶えませんが、その間、一時的に火を落として煙突掃除を2回ほどします。写真はシーズン前に煙突掃除をしてストーブ内の灰もきれいに取り出し大掃除をした際の写真です。そして、ストブにストーブポリッシュというニベアのようなものを塗って艶出し化粧をしてあげます。ストーブの内側は長年の使用でボロボロですが化粧を施すときれいな漆黒に戻ります。煙突掃除はピアノ線のブラシとポリエチレンのブラシで掃除します。柄はグラスファイバーでジョイント部分が固く結合しますので外れる心配はありません。

チェーンソー

 薪ストーブを支える道具たちの主役はチェーンソーです。最初の1台目は共立のCSV3200、32cc、バーサイズ35㎝、3.6㎏の小型チェーンソーです。かれこれ30年近く経つ年代もので、現役で動いてくれてましたが、2025年秋にエンジンがかからなくなりました。キャブレターに原因があるとにらんでキャブレターのダイヤフラムを交換、調整に時間がかかりましたが復活、大丈夫のようです。パワーはありませんが小型で小さいので使い勝手のよい道具です。薪ストーブを始めるにあたって亡父がプレゼントしてくれたものですから大事にします。

共立CSV3200にはデコンプバルというものがついています。このデコンプバルブについていたバネがどこかに飛んで機能しなくなったので、ネットで中古品を探して装着、上手くいったようです。

なお、デコンプバルブはハスクバーナのような大型のチェーンソーには付いてますがこんな小型のやつに付いているのは珍しいそうです。エンジンが冷えてかからないときにデコンプボタンを押し込んでエンジン内部の圧力を下げスターターの引く力を楽にします。大型のチェーンソーは引く力もかなりでなかなかかからないので有効です。

2台目はマキタE3640、35cc、バーサイズ40㎝、4.6㎏の中型チェーンソーです。ネットオークションで3000円で買ったものです。買った当時もずいぶん年代ものでしたが、あれから20年位経ちますので骨とう品の類ですかね。さすがマキタ、故障もせず未だに現役です。今は、同じバーサイズのスチールMS201Cを使いますので出番はあまりないですね。たまに、エンジンをかけてやります。

3台目はスチールのMS201Cです。35cc、バーサイズ40㎝、4.6㎏の中型チェーンソーで亡父が使っていたものです。現在、これがメインのチェーンソーで、購入後12年経ちますがエンジンのかかりもよくノートラブルでよく働いてくれます。バーサイズ40㎝は長さ大きさ重さがちょうどよくメインで使っています。シリンダーへの給油を助けてくれるプライマリポンプが付いているのがお勧めですね。それから燃費が凄く良いです。プロもスチールを使う人が多いと聞いてます。

4台目のHAIGEのチェーンソーです。
52cc、バーサイズ50㎝、重量5.5㎏、全長88㎝の大型のチェーンソーです。倒木と玉切りに使います。排気量の大きいエンジンはパワーが違います。プライマリポンプが付いていてエンジンのかかりも良いですね。群馬県のハイガー産業の製品で中国製です。最初、あまり安のでどうしようかなと思いましたが、良いというレビューや製品サポートや部品対応もあり、かなりコストパフォーマンスの高いいい買い物でした。

5台目は2025/12月に買ったHAIGEの25cc、バーサイズ30㎝、4.1㎏の小型チェーンソーです。バーサイズ35㎝の共立が古く調整に時間がかるなど、少し心配なので2台で枝切りや下草刈りに使います。小型軽量なチェーンソーは取り回しが楽で重宝します。これもプライマリポンプがついてますのでエンジン始動が楽です。

 

掃除道具 チェーンソー

チェーンソーはオイルまみれになりますから分解してパーツクリーナーと歯ブラシで汚れをおとしエアーで吹き飛ばします。たまに掃除しないとチェーンソーがストを起こします。

エアー容量は小さいですがチェーンソーの掃除には十分です。ネットで中古品を8千円で買ったものです。これがないと掃除ができない必須道具です。

チェーンソー研ぎ

チェーンソーを使い始めてから、随分長いこと刃を磨くのが下手くそで薪仲間からいつもからかわれていました。自分でも下手だと思うくらいですから相当な下手くそです。

チェーンソーの刃を研ぐオレゴン製のツールです。研ぐ角度を固定できますから正確に研げます。ただ、1コマ研いだらソーチェーンを動かしたり、研ぐ左右の変更にはツールのはめ直しですから研ぐのに時間がかかるのが難点です。

このツールを使って研いだら次の研ぎ2~3回は棒やすりだけで簡単に研ぎます。ソーチェーンのコマにある角度の印を目印にサッサッと簡単に研ぎます。玉切りをして切り口が曲がるようだった正しく研げていないサインなので、その場合はツールを使って研ぎ直します。
研ぐには写真のように万力で固定したほうがより良いです。

丸ヤスリは4㎜です。HAIGEの大型チェーンソーは4.8㎜です。ヤスリはすぐ研げなくなる消耗品ですから1ダースほどの予備が必要です。

ソーチェーンは各チェーンソーごとに2本の予備を持っています。オレゴンブランドが有名ですが、僕が使うのは中国製のノーブランドです。オレゴンの約1/3で買えます。安いからすぐ切れなくなったということもありません。切れ味が鈍ったらすぐ研ぐということが長持ちの秘訣のようです。ソーチェーンも消耗品で高くても安くても切って研いでいずれは消耗します。
安全性については作業の途中でソーチェーンが切れてという事故が考えられますが、今までそのようなことはありませんでした。

エンジン式薪割機

 圧力15トンのガソリンエンジン式薪割機です。縦置き横置きして両方で薪を割れます。これのいい点は縦置きで駐車場の隅にちょこっと収まる省スペースです。エンジン薪割機は横置きが多く、ちょっとした軽自動車位(買った時の状況)の場所をとりますので、我が家の駐車場スペースではなかなか買えませんでした。薪を大量に使う方にはこれがないと薪を大量に割れません。

 薪割り機はパワーがありますが万能ではなくトラブルがあります。これまでも太い固い節のある木を割るときに、刃の部分を止めているボルトを何回も折りました。それでボルトをユニクロからより頑丈なステンレスと取り替えましたが、今はユニクロのネジに戻しています。割れないほどの部位になったとき、油圧を逃がし薪割機を守るには少し弱いユニクロのネジがいいようです。ボルトは数百円で買えますから薪割機本体にダメージを与えるより良いですからね。大きな玉を割るときは一度に割らず、割れ目を何カ所か分けて圧力を逃がすほうがベターです。

その他の小道具たち

斧はヨーロッパ製、手斧と鉈は我が家にあったものです。手斧で焚き付けの朴ノ木を細かく割ります。薪割機があっても一つ二つの薪割は斧やハンマーとくさびで割るのが手軽で良いですね。

ハンマーとくさびは斧で割れない薪を割ります。直径80㎝位の太い木を玉切ると重すぎて2人では軽トラに上げられません。こんな場合はくさびとハンマーで二つに割ってから持ち上げます。このケヤキの大木は直径が90㎝、二つに割っても重すぎるので通常は45㎝の玉切りにしますが30㎝にします。

手鉤は伐採に使うものでなく魚市場等で使うもののようです。薪ストーブ仲間がネットで見つけけたものです。木を玉切ったりで木を動かす際に指を挟む恐れがありますが、この手鉤を使うと安全です。小さいハンマーとプラスチックのくさびは木を切り倒すとき、枝や玉切りをしてチェーンソーが木に噛まれたときの使います。

網付きのヘルメットは切りくずが目に入らないようにするため、ヘッドフォンみたいなのは騒音防止の耳栓で装着していても人の声は聞こえる優れものです。チェーンソーはかなり音量が大きいので林業プロの御用達品だそうです。僕は薪割機使用時に使います。ただ、機械の異音を聞き分けるに適さないですね。

運搬は軽トラです。

運搬は軽トラ、メインは農作業に使いますから田舎暮らしのベンツです。少々荒っぽく使っても汚れても平気、そういう車ですが農作業と薪運びにしか使いませんので年間走行距離は短いです。死ぬまで大事に使っていきたいですね。

この1枚  Sade 「Lovers Rock」

まず、ささやくような抑制された歌声で展開されるのに引き付けられます。イギリスの都会的な雰囲気なのかエキゾチックな容貌が織りなす表現力なのか、とにかく洗練されたアルバムです。このアルバムは2000年11月にリリースされたものですが古さを感じさせません。特にこれと言うと「king of Sorrow」「 By Your Side」ですかね。Jazzやファンク、レゲエに分類される曲ですがアコースティック好きな人にはお勧めです。僕もそうです。

t.yakubo

地方銀行、リース会社、酒造メーカー勤務後67才で160アールの稲作農家を始める。

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定年退職者の稲作の記録
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